水木しげるのげげげ通信

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ゲゲゲの年(12月27日)

今年は「ゲゲゲの女房」ドラマのヒットや「ゲゲゲの〜」が流行語大賞になるなど、水木しげる夫妻がたいへん注目された年だった。
妻、布枝は昨年まで普通の主婦だった。「ゲゲゲの女房」を出版したからといって取り立ててどうこう、ということもなかった。
いつも水木の一歩後ろに控えていて自分が前面に出ることなど考えたことすらなかったという。
それが一躍「時の人」となり・・・。
流行語大賞授賞式ではたいへんな緊張。そして年末最後の大仕事、紅白歌合戦の審査員という大役が控えている。
水木は「おかあちゃんは紅白の歌、全部知っとるのか?知らんで審査員なんかできるのか?」と心配顔。
布枝も一生に一度の晴れ舞台に「何を着ていくか・・・」「長丁場に耐えられるか・・・」と気もそぞろ。
まぁなんとかなるでしょう。

このところめっきり寒くなった。自宅の窓ガラスが曇っていたので、水木は指で落書き。
お祝いにいただいた胡蝶蘭に目玉おやじが乗っている♪

 
 流行語大賞の控え室にて
授賞式が終わり一息
自宅の窓

今年は皆様にたいへんお世話になり、ありがとうございました。
来年は水木夫妻にもう少しのんびり過ごしてもらいたいと思っています。
水木夫妻の自宅や自宅周辺へのファンの方の来訪は固くお断りいたします。
このところ二人は対応にかなり疲れており、これでは寿命を縮めかねないと心配しております。
二人とも高齢ですので何とぞご理解下さいませ。



文化功労者顕彰(11月15日)


このたび、水木しげるは文化功労者となりました!
11月4日は、その顕彰式!水木夫妻は顕彰式が行われたホテルオークラへ。感想を聞かれて「大変ウレシイですね!でも88歳にもなると少しくらいのことでは驚かんね」とコメント。
妻に「少しなんて!文化功労者は大変なことなのよ」とたしなめられていた。

そのあと、水木は皇居へ。天皇陛下主催のお茶会のお招きを受けたのだ。
天皇皇后両陛下、皇太子様と同じテーブルを囲みリラックスしてお話させていただいたらしい。
皇后様は「朝のドラマ、拝見しておりました。奥様お元気ですか?」とおっしゃったそうだ。
また、皇太子様には妖怪の話を。「電気が妖怪を消したんです!」と水木の持論を展開。
そして天皇陛下に、水木は自らの戦争体験を語ったという。
「ラバウルでは前線の前線のそのまた前線。最前線に行かされました。9人中、私一人だけが生き残ったんです。みんな死にました・・・」と。
天皇陛下の質問にも丁寧に答えたという。

水木は、数年前に旭日小授章をいただいたときにも
「戦争で死んだ人間が一番かわいそうだ。彼らが勲章をもらうならわかるが、戦争から無事に帰ってきて幸せに暮らしている者が勲章をもらうなんてどうかと思うよ」と感想を述べていた。

天皇陛下の名の下に出征し、自らの左腕と多くの戦友を失った水木。
昭和天皇ではないにしろ、このたび天皇陛下に直接戦争の話が出来たことには特別な意味があったと思うが、後から感想を聞くといつものひょうひょうとした水木節。
「感想・・・まぁ特にはないネ。天皇は頭がいいナ」と一言。

 
ホテルオークラでの顕彰式にて 皇居にて



夏(9月15日)

この夏は例年にない暑さだった。しかし、水木夫妻に夏バテは許されなかった。
お陰様でNHK「ゲゲゲの女房」が好評で、もうすぐドラマも終わりなのにインタビュー取材などのご依頼が止まないのだ。
高齢の水木夫妻なので多くをお受けすることが出来ないことは残念なのだが・・・。
またこの夏は、ドラマ以外にも全国各地で水木しげるの関連展がひらかれ、多くの方々に水木の世界を楽しんでいただくことができた。

「今年はどうも水木サンブームのようだね?」と水木。
「そうよ!おとうちゃん。ありがたいわねぇホントに・・・」と布枝。
「88歳になってブームとはねぇ。・・・安気にしておられんがナ」となぜか眉間にしわを寄せる水木。
水木の人生設計では
「この年齢では仕事の依頼もなくのんびり余生を過ごすことになるはず」だったらしい。
人生設計が狂ったのは水木にとって「幸」だったのか・・・微妙なところのようだ。

       
安来駅にある夫婦のかきわりの
前で。水木夫妻自身が顔を出す。
ゲゲゲ展に書きおろし 3枚
「眠り第一」
「健康第一」「仕事第一」
松屋銀座のゲゲゲ展を見学。 
「自分がかいた絵を見ても
仕方がない!」
といいながらも楽しんでいた。
「ゲゲゲの女房」ドラマ
打ち上げパーティにて。
水木夫妻のあいさつ。
 

ドラマの開始とともに・・・(6月7日)

NHKの朝ドラ「ゲゲゲの女房」とともに始まった平成22年度。水木はほぼ毎日お昼の回を、会社のテレビの一番前で鑑賞!
時期を同じくして、水木特集を組んでくださる雑誌も多く、水木は「こら一体どうしたことだ!」と大喜び。
妻・布枝は雑誌取材にとどまらず、NHKのクイズ番組に出演することも。布枝には時にプロのメークさんが付いてくださる事もある。
「お母ちゃん、きれいになったよ」という次女・悦子に水木は、「おかあちゃんは、ずっと前からきれいだよ。」とのろけ!? 
布枝は照れながら
「こんなにきれいにしていただいて本当にありがとうございます」といつもメークさんに感謝。
5月には、「ゲゲゲの女房」の映画試写会があり、水木は最後まで真剣に鑑賞。公開は秋の予定!

最近では、調布の町中でもお声をかけていただくことが多くなり、嬉しい反面、これまでと違う毎日に戸惑いも隠せない様子の水木夫妻・・・。
高齢なので、そっと遠くから見守っていただけるとありがたいです。

   .
 自宅にて:ドラマの台本に
目を通す水木夫妻
80ページ水木特集の「Pen」を
すみずみまで眺める 
女性ものウィッグを拝借して
おどける水木