水木しげるのげげげ通信

水木プロダクション 近況(平成23年度)

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水木しげる記念館10周年リニューアル(3月12日)
境港の「水木しげる記念館」が3月8日、オープンから10周年を迎えた。
これを機に館内をリニューアル。新しい見どころ満載の水木も大喜びの仕上がりとなった。
20体の妖怪が妖怪屋敷の中に隠れている「妖怪ジオラマ」や
家庭人としての水木の様子がかいま見れる「ゲゲゲの食卓」コーナー、
またおすすめの水木マンガを手で開くパネルで紹介する「水木しげる漫画ワールド」もある。
またオープン前日には、記念館壁面に水木自身が油性ペンでで河童の三平とカン平を描いた。
他にも新しくなったところはまだまだある。新しくなった記念館に是非皆様、足をお運び下さい!
この日は水木の90歳の誕生日でもあり、記念館のセレモニーでは特大ケーキのろうそくを水木夫妻が吹き消すパフォーマンスも。
たくさんのファンの皆さんや報道陣に圧倒されながらも、お祝いムードいっぱいの暖かな春の一日だった。

新たに描いた河童の三平 お祝いのケーキをぺろりと試食



GEGEGE鬼太郎の妖怪楽園(台湾)(2月9日)

1月19日から、水木しげる初めての海外企画展が開かれている。
主催は台湾の大手新聞社、聯合報。文化事業を数多く手がけている。
この新聞社から「台湾の人が見たことのないものを作って欲しい」との要請を受け、
水木プロと企画会社が話し合いを重ねてこの企画展が出来上がった。
いわゆる「原画展」ではなく、日本の妖怪の世界を体感してもらう展示だ。
オープニング当日。開場前に300人以上の行列が!そして会場は人また人!
この企画展は写真撮影フリーなので、妖怪のジオラマだけでなく、説明パネルの前でも記念写真を撮る人たちが。
皆が無邪気に喜んでているさまは、日本で行う企画展とは全く違う様子だった。台湾の人、ノリがいい!
そんな様子を見ているうちに・・・私、「竹切り狸」は涙が・・・
水木の作品をこんなにも皆さんが喜んでくれている。文化の違う台湾の地で。
主催の聯合報のかたも、台湾の施工業者のかたも、本当に一生懸命、私たちが表現して欲しい水木の世界をくみとり、ここ台湾で表してくれた。
そんなみんなのがんばりがこの展覧会の成功を導いているような気がして・・・あ、また涙が・・・。

この展覧会は4月29日まで行われています。春休みの旅行はどうぞ台湾に♪

チケット売り場 開場前に長蛇の列が・・・ キャラクターの中で写真が撮れる!


古代出雲のお話(11月30日)

水木は自身の出身地に近い出雲には、子どもの頃から畏敬の念と大きな関心を抱いてきた。
古事記や日本書紀、出雲風土記などを読むうち、
「このような神話は作られた話で真実はほかにある」と思うようになったそうだ。
漫画家として多忙を極めていた40代の頃から、水木の枕元に古代出雲の青年が現れ、頭をノックするようになったという。
「事実を描いて欲しい。自分たちの無念を晴らして欲しい」と。
このことは当時の水木のエッセイやインタビューにたびたび出てくるので、当時かなり気にしていたようだ。
「いつか古代出雲のことをマンガにしよう」と思っていた水木だが、描く機会のないまま時が過ぎてしまった。

来年は「古事記編纂1300年」にあたる年なのだという。島根県ではこれにちなみ、いろいろな行事を行うそうだ。
そこで来年、満を持して水木の出雲神話が本になることになった。
今日はやる気モード! オオクニヌシにペン入れ

秋の園遊会(10月25日)
10日13日の秋の園遊会に、水木夫妻も招かれました。以下は、その時付き添った「竹切り狸」のリポートです。

水木夫妻にはなんと!なでしこジャパンの澤選手、大相撲の魁皇と並んで、天皇陛下と直接お話しできるポジションを宮内庁の方が
ご用意下さっていました!
たくさんの報道陣に圧倒されながらも、水木はリラックスして天皇陛下、皇后陛下、皇太子様、秋篠宮様、紀子様とお話。
天皇陛下は、澤選手、魁皇、水木、の順に話をされましたが、陛下は水木のところに特に長く留まってお話をして下さいました。
皇后様、皇太子様は天皇陛下と間を開けて進まれていましたが、水木のところで全員が詰まってしまったほど。
←ここは陛下がお通りになる道筋

天皇陛下はまず「昨年もお会いしましたね」とおっしゃいました。。
実は昨年の文化功労者顕彰の際、水木は皇居での会食に招かれていたのです。
妖怪の話をした後、陛下は、「戦争のあとはいかがですか」と戦争で失った水木の左腕を気遣って下さり、さらに
「ラバウルにいらっしゃったんですよね、ニューブリテンの」とおっしゃいました。
水木がいた戦地のことまでご存知なんて、「竹切り狸」は感激で涙が出そうでした。

皇后様も「またお目にかかれました。お元気ですか」とおっしゃり、水木は「妖怪に生かされてます」と切り返し。
「奥様も長い間お支えになられて・・・」と妻、布枝へも気遣いのお言葉。

皇太子様も「去年お話ししたこと、憶えていますよ。電気が妖怪を消したんですよね」とおっしゃり、
「境港は大変な賑わいですね。私も行きましたよ。松江も、米子も出雲も。大山にも登りました」とお話下さり、
水木夫妻はひたすらびっくり。

秋篠宮様に水木は開口一番「アンタ・・・ヒゲが白い!」と言い、秋篠宮様はひげをなでながらリアクションに困っておられました(笑)
でも気を取り直して、「最近、『猫楠』を読みまして。大変面白かったです」とおっしゃり、またびっくり。

それぞれの宮様方と、妖怪について、ゲゲゲの女房について、家族についてなど多岐にわたってお話をしました。
宮様方も水木も本当に楽しそうで、とても良い時間でした。
そのあと、囲み取材があり「天皇陛下にお目にかかってご感想は」と聞かれた水木、
「天皇家は皆、お化け好きだね〜、近くに来ただけで分かる」と失礼なことを言っておりましたが、
近くにいてお話を聞いていた「竹切り狸」は水木と同じ感想を持ちました。
宮様方みな、妖怪(水木を含む)には大変興味をお持ちのようです。間違いありません!

囲み取材の後は近くのテントの中で澤選手、佐々木監督、魁皇夫妻と一緒に軽食を頂いてお話をしました。
軽食は御料牧場の羊のジンギスカン、宮内庁特製たれ付き!やきとり、サンドウィッチ、のりまき(指くらいの細さ)、フルーツポンチなど。
フルーツポンチが出されたとき、「竹切り狸」の隣に座った澤選手が「わーい♪」と小さく喜んでいたのが可愛かったです。
佐々木監督が布枝に「自転車買ってもらったんですよね。ドラマ見てましたよ〜。自転車買ってもらうシーンで感動しちゃって・・・」と
おっしゃっていて、これも感激でした。
この時水木は、歯の調子が悪く、フルーツポンチしか食べられませんでした。かわいそうでした・・・
その後は赤坂御苑の中を案内していただき最後にきれいな菊の前で写真を撮り、赤坂御苑を後にしました。
←少々疲れ気味の水木夫妻 



名誉都民(10月3日)
10月3日、水木は東京都庁で行われる「名誉都民顕彰式」に出掛けた。
顕彰式では石原都知事の前で謝辞を述べなければならないところ、
「・・・何をしゃべったらいいんですか?」
水木節炸裂で会場は沸いた。
その後、京王プラザホテルで都知事、副知事、都議会議長、教育長らと共に昼食。
その時は水木もリラックスして都知事と和んで話が弾んだ。

名誉都民顕彰式 式後、石原都知事と楽しく語らい



東宝の舞台「ゲゲゲの女房」(9月29日)

舞台「ゲゲゲの女房」は9月23日の境港公演を皮切りに、今週までシアタークリエで上演中だ。
布枝は境港公演に先駆けてのプロモーションに日帰りで境港に出かけたり、東京での稽古を見に行ったりと
楽しく協力させていただいている。
9月29日のシアタークリエ初日には、水木夫妻が揃って出掛けた。
普段あまりお芝居を観る機会の少ない夫妻は、今回の迫力ある生の演技に大喜びだった。
「きっとこの舞台、成功すると思うわ!」と力強い布枝の弁。
11月9日まで全国を巡演する






けうけげん(6月14日)
先週末、水木は悦子と一緒に自宅から歩いて会社へ。
パチンコ屋さんの前を通りかかると、最近出たパチンコ「CRゲゲゲの鬼太郎」の宣伝のために、いろいろな妖怪を壁面に貼って名前の紹介をしていた。
一組の親子連れがその前に立ち止まり、ほほえましい親子の会話。
「おかーさん、この妖怪は?」「これはぬらりひょんよ」「これは?」「これは座敷わらし」
「じゃこれは?」
「・・・これは・・・何かしら。おかーさんも読めないわ」
そこにちょうど居合わせた水木が静かに言った。
「けうけげん、ですよ」
「あ、そうですか。ありがとうございます!(振り向いて)・・・えぇっ!み、水木先生!!!きゃー!!」
その後はもう大変な騒ぎ。
水木は滅多にファンサービスをしない。このおかあさんとお子さん、とってもラッキーだったね。

 
 毛羽毛現(けうけげん)



ツモロー(5月19日)
アパレルのメーカーさんがTシャツのデザインチェックに来られた。いただいたお土産の箱を開けるとドーナツが入っていた。
悦子「お父ちゃん、ドーナツだね」

水木「うん、ツモローだね!」
悦子「・・・?!」
2秒後。 それがtomorrowだとわかり、一同大爆笑。
頂いたのが夕方だったので、明日食べよう、というわけだ。
妻の布枝が友達と英会話教室に通っていて、時々自宅でも英語が飛び出すのでその影響のようだ(笑)
この日はご機嫌の水木。 いつもは担当者任せにするメーカーさんとの打ち合わせにも顔を出し、
「この頃は少し水木サンのブームのなのかな?今日もようけ(たくさん)お客さ んが来とった。
・・・(Tシャツを見て)はっきりした色だと子ども向けになるから淡い色の方がいいようだね」 などと和やかにコメント。
水木が元気だと、皆ハッピー。 メーカーさんも喜んで帰って行かれた。

 
翌日、いただいたドーナツを前に
にっこり



89歳の始まりは大震災(5月10日)
今年度初の近況です。
3月8日、水木は89歳の誕生日を迎えた。自宅で家族に囲まれてお祝いし、平和に幸せに過ごした水木。
しかしその3日後・・・東日本大震災が日本を襲った。
その日水木は水木プロにいた。
地震が起こったとき、水木は本棚の横に座っていたので近くにいたスタッフが慌てて持っていた膝掛けを
水木の頭に当てたのだが、水木の頭には本は落ちてこず、ホッと胸をなで下ろした。

 
3月8日、自宅でささやかに
誕生日を祝った
震災当日は水木プロからも
帰宅難民が。水木を含めみんなで
レトルトカレーの夕食。

ゴールデンウィークは自宅でのんびり過ごした水木。
妻の布枝は島根から来てくれた妹と、自宅の小さな庭に畑を作って大満足。
セロリやすいか、なす、きゅうりなどなど・・・。
ゴーヤの緑のカーテンも、うまく育てば夏場の節電に役立ってくれそうだ。